この装置の動作が実は、「入ってきた整数を9で割った余りを求める」動作であることに気づく必要があります。(気づかなくても解けますが....(^^;;)その理由ですが、例えば(例)にあがっている1327の場合、まず1+3+2+7=13となります。これは1327=1000+100×3+10×2+1×7であることを考えると、実は9で割った余りを求めている途中であると見ることもできます。1000、100、10、1のいづれも、9で割った余りは1ですね。1327の中に入っている9の個数を考えるのが「9で割る」という作業ですから、1000の中には111個の9があって1だけ余ることになりますね。同様に、100×3の中には33個の9があって3だけ余ることになり、10×2の中には9が2個と2だけあまる、・・・・ということになります。どうでしょう?
(1)
Aの11倍を9で割った余りが7である、ということです。A×11=A×9+A×2とすると、前半部は割りきれますから、結局余りの7はA×2を9で割った余りということになります。余り7、というのは余り16と同じですね。(ふつーはそう書きませんけど)A×2を9で割ると16余る、ということになりますから、Aを9で割ると8余ることが分かります。
(2)
今度は、B×Bを9で割ると余りが7、ということから逆算します。
まずBを9で割った余りを考えます。これは1桁の整数ですが、B×Bだと7余るというのを(当然ですが)利用します。ここは具体的に、Bを9で割った余りが0の場合、1の場合、2の場合、・・・・、8の場合をそれぞれ検討してみます。
Bを9で割った余り | B×Bを9で割った余り |
0 | 0 |
1 | 1 |
2 | 4 |
3 | 9→0 |
4 | 16→7 |
5 | 25→7 |
6 | 36→9 |
7 | 49→13 |
8 | 64→10→1 |