まず、行きについて考えてみましょう。
マサル君は途中で6分間休みました。(こういうときは、初めに6分間休んじゃったと考えるとイメージがわきやすいですね。)
この間にどの程度の差がついてしまったのかを考えます。川の流れの速さで押し戻されているというのは2人とも同じ条件ですね。すると、マサル君がこぐのを休んでいる間の2人の速さは、
マサル君・・・・・0m/分−川の流れの速さ
ツヨシ君・・・・70m/分−川の流れの速さ
ということになります。ということは、2人の速さの差は70m/分ですね。
ということは、マサル君が休んでいる間に、ツヨシ君は420mほどマサル君に差をつけたことになります。
その後、Q地点でマサル君はツヨシ君に追いついたわけです。2人ともボートをこいでいるとき、速さの差は90−70=20m/分です。となると、マサル君がツヨシ君に追いつくには、420÷20=21分かかることになります。
つまり、2人がQ地点に到着したのは、P地点を出発後21+6=27分であることが分かります。
帰りの場合も全く同じですね。マサル君が休んでいる間についた差は420m。そして追いつくのにかかる時間が21分。で、2人は出発後21+6=27分でP地点の下流540mの地点に到着したことになります。
さて、上流に向かう場合も下流に向かう場合も27分かかっていることが分かりました。しかし、その間に進んだ距離は540mの差があります。この理由はもちろん、川の流れの速さにあります。つまり、上流に向かう際には「押し戻される」ために速度は遅くなり、下流に向かう際には「後押しされる」ために速度は速くなります。で、行きと帰りで540mの差がついたわけです。
それぞれ27分進んだ結果、着いた差が540mですから、1分あたりの差は20mです。これは川の流れの速さの2倍にあたりますね。
つまり、川の流れの速さは10m/分ということが分かります。
さあ、ここまで来たらあとは仕上げだけですね。
ツヨシ君が上流に向かうときの速さは
70−10=60m/分
ですね。で、ツヨシ君は27分でQ地点に到着したわけですから、PQ間の距離は、
60×27=1620m
答え:1620m