Solaris 2.5.1 on Sparc Station 2


98/11/10 AM  OSのインストール

 長らくモニタの不具合(....って自分でおかしくしたんだが)で眠っていたSun Sparc Station 2(以下SS2)だが、この度めでたくモニタの復旧に成功したので、これを機にSolaris 2.5.1のインストールをしてみることにした。今まではLinux/Sparcが入っていたのだが、あまりのマイナーさゆえ、Netscapeも使えないという状況にさすがに挫折してしまった....。

 我が家のSS2のスペックは以下の通り。コイツはちょうど1年位前に本体・キーボード・マウス・19インチトリニトロンモニタをセットで50,000円で入手したもの。(fj.fleamarket.compで....)その後メモリ増設やらフレームバッファ(いわゆるビデオカードのこと)の交換等も行ってしまった。メモリは30pinのSIMMということでなかなか見つからなくて苦労したが、秋葉原の湘南通商で1枚2000円で売っているのを発見して即GET! フレームバッファは買ったときについていた「cg12」は現在サポート外とやらでSolaris2.5以降およびLinux/Sparcは動かない。(Solarisはなんとか動かすことは出来るのだが...)そこで、cg6、いわゆる「GX」を探すことにした。このカード、秋葉原の“たんせい”で30,000円で売っているのは知っていたが、モニタ込50,000円のマシンにそんなぜいたくなモン与えられるか、と思いつつふと湘南通商にいってみると「起動せず」と書かれたSS2がある。中をみたいと言うと、店員が渋々ドライバを持ってきてケースを外してくれた。すると何と!あのGXが刺さっているではないか!店員に起動しない理由を聞くと、メモリ関連のトラブルだという。ということは、GXは生きてるハズ、と思いこの「動かないSS2」を買うことにした。結果、1万円弱で購入することに成功したのでした。

型番Sun SparcStation 2
CPUSparc 40MHz
Memory48M
Videocg6 (GX)
HDDIBM

 まずはCD-ROMから起動しなくてはならない。SunのマシンのCD-ROMは特殊で、セクタ長が512bytesのものでないと使えない。そこで以前にCD-ROMドライヴを購入する際に、セクタ長を変更できるものを買っておいた。一応、Pioneer製かPlexter製であれば変更が可能であるらしい。私はPilneerのモノを購入してケースに入れ、SCSI ID変更用のダイアルをセクタ長を変更するためのものに改造(というほどのものではないが...)して使えるようにしてある。このCD-ROMドライヴを接続してSS2を起動し、「Stop-A」でROMモニタモードとやらに入る。ここで「boot cdrom」とすればCD-ROMから起動される。ううむ、この辺はPC/AT互換機にWin9*をインストールするより楽かも。

 設定内容だが、まぁUNIX系OSのインストールではおなじみのものばかり。具体的には、

What is your locale ?Japaneseを選択
ホスト名banana.ineternal
ネットワークに接続はい
IPアドレス192.168.0.3
ネームサービスなし
システムはサブネットの一部はい
サブネットマスク255.255.255.0
時間帯地域で選び、East Asis→Japanを選択
システムタイプスタンドアロン
ソフトウェア全体ディストリビューションとOEMサポート
パーティション
slice SIZE(MB)
0/223
1swap96
2overlap1033
3/usr/openwin317
4/var40
5
6/usr306
7/export/home50

とした。パーティションは自動切り分けでやってくれるやつを少しいぢった。/varはふつーはSolarisでは多めにとるものであるが、今回は自宅で使うので少なくても良いと判断した。あと、/export/home を減らして /usrを増やした。あと、swapが少ないのが気になった(デフォルトでは32M)ので、コイツを96Mにした。

 上記の質問が終わると、すぐにインストールが開始される。あとはず〜っと放っておくだけ。1時間くらいかかってインストールは終わった。事前に「インストールが終わったらリブートするか」という質問に「はい」と答えておいたので、「ピッ」という音と共にシステムが再起動される。起動すると始めにrootのパスワード設定を求められるのでこれを設定すると、無事コンソールログイン画面が表示された。ふう、今日はこんなところで終了。もう眠いっす....。


98/11/13 AM  Defaultrouteの設定(だけ...)

 とりあえずインストールが終わったので、ネットワーク状況を確認しようとtelnetコマンドを使ってみた。まずはLAN内のorangeに接続してみる。/etc/hosts/ファイルを書き換えていないので、直接IP Addressを指定。で、これはめでたく成功。次は外部ネットワークとの接続状況を確認するため、会社のサーバに接続してみることに。が、しかし、接続できない....。
 そういえば、インストール時にゲートウェイを指定した覚えがない。FreeBSDLinuxのインストールでは必ず聞かれるのに....。仕方ないので、/etc以下の設定ファイルを探すことに。FreeBSDだと/etc/rc.conf(2.2.6以降の場合。2.2.5までは/etc/sysconfig)なので、ここでもrc*をいじればいいんだろう、と思い探しまくるが全然なし。grep Gatewag /etc/*とかいろいろやってみたけどダメ。結局、会社のサーバ(実はSolaris 2.5.1)を見て/etc/defaultrouterというファイルを発見。ここにルータのIPアドレスが書いてある。なるほど〜、というわけで、vi defaultrouterとしてルータのIP Address(192.168.0.1)を書き込む。そして再起動後、telnet 202.218.***.*とすると....見事!接続完了。う〜む、こんなことで時間とるとは....(^^;;


98/11/14 AM  resolv.confの設定

 ゲートウェイ指定ができたので、次はDNS指定。このマシン自身がやってもいいんだが、せっかくなので(?)、orangeに依頼することにする。というわけで、resolv.confを作成して、nameserver 192.168.0.5 として終わり。....じゃなかった、/etc/nsswitch.confを書き換える必要がありました。このファイルの、

hosts: files

の部分を、

hosts: files dns

のようにして、hostsにないときはDNSを参照するように設定しなくてはならない。と、これで完了。


98/11/17 AM  Reccomended Patchを当てる(大失敗)

 Solarisには各バージョン用にいろんなパッチが配布されているが、いわゆる「メイカー推奨パッチ」がRecommended Patch。よーするに、セキュリティ的にもパフォーマンス的にもこのパッチ位は当てたほうがいいよ〜、ってわけだ。 showrev -p 98/11/20 AM  環境構築 その1(いつ終わるのやら....)

 とりあえず使えるようにするために、いろいろとインストールしなくてはならない。FreeBSDやLinuxと違って最初から入っているコマンドなんてホントに僅か。gzipもないし、Cコンパイラもない。というわけで、とりあえず、

gzip
tar-1.11.8
gcc-2.7.2.2
tcsh-6.07.02
perl-5.004.03
traceroute-3.5


をバイナリでインストールした。上の3つは以前に買っておいたGNUのCD-ROMから、残りの3つは東京理科大学のSunsiteから入手したパッケージをインストールした。(コマンドは、pkgadd -d パッケージのあるディレクトリ)もちろん、バイナリのインストールなんで、トラブルはなし。

 さらに派手なことがしたくて、Netscape Navigator 4.08 for Solaris 2.5.1もインストール。こちらも楽勝。(当たり前だが...)
sansu.gif (1743bytes)